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南フランス周遊記 プロヴァンスのワインと料理

time 2018/02/24

南フランス周遊記 プロヴァンスのワインと料理

「プロヴァンスの辛口ピンクワインが好きです」なんてセリフが言えるようになったら、アナタも立派なワイン通。南フランス(コートダジュール~プロヴァンス~コートデュローヌ)を周遊して来た体験を基に、プロヴァンスのワインと料理の素晴らしさを伝授します。

20年前、新婚旅行先のフランス首都パリにて、スリにあったり、言葉が通じずもじもじボソボソ注文したレストランで「なんだこりゃぁ~!!!」というものが大盛で出てきてしまったり、散々な目にあった筆者が昨年、渋々再度渡仏。但し今回は都会(パリ)で無く、南フランス。これが大当り♪日本人にも優しい、南フランスの素晴らしい景観とともに、ワインとそれに合う料理を体験談を含めて詳しく説明します。

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プロヴァンスって何処?

プロヴァンス地方は、南フランスにあります。プロヴァンス地方は、イタリアとスペインに挟まれた要衝の地にあり、古代ローマ以来、幾多の王国が足跡を残しています。海岸、山脈、渓谷などの変化に富んだ風景とともに数々の遺跡や歴史的建造物が迎えてくれます。ジャンレノの「プロヴァンスの休日」はご覧になりましたでしょうか?我々がプロヴァンス地方へ行くには、成田空港から18~20時間強のフライトをして、コートダジュール国際空港を利用するのが一般的です。パリから陸路TGVに乗車する方法もありますが、ほとんどの方(プロヴァンス含めた南フランス旅行者)の到着地は、「コートダジュール国際空港」となります。

コートダジュールがプロヴァンスの玄関です

コート・ダジュール(フランス語: Côte d’Azur)は、南フランスに所在する、風光明媚な保養地として知られる海岸。トゥーロンを西端、イタリア国境を東端とする地中海沿岸の一帯を指します。モナコにも足を延ばせます。✈成田から20時間、コートダジュール空港に早朝に到着した私と妻は、待ち受けてくれたガイドさんの車で一路🚙ニースへ。そこはあまりにも有名な世界のヴァカンス地・保養地なのでした。

https://ja.wikipedia.org/wiki/コート・ダジュール

ニースではホテル「メリディアン」に宿泊。玄関を出るとそこは海、プロムナードザングレという海岸通り。パリとは違い都会の喧騒から解き放たれ、人々は蒼い海、紺碧の空の下、のんびりと行き交い、さすが、世界のヴァカンス地・保養地なんだなあ!と、誰でも体感するのです!

ニースがプロヴァンスの中心地

ニースには3泊滞在、何件か地元のレストランへ足を運びました。

地元のニースっ子が集うレストラン(laVoglia)

美味しかったぁ!ガイドさんの紹介で訪れたのですが、案の定、MENUがさっぱり読めず一苦労。でもでも、パリと違ってみんなニコニコ、親切です!身振り手振りの注文に、にこやかな応対、感激!料理のMENUで読めたのは、「ニース風サラダ」と「ラタトゥィユ」くらいかな。ワインと料理については以下にまとめて紹介します。さて、本題(本職)です!

プロヴァンスのワインの特徴

有名なワインはロゼワイン

フレッシュでフルーティなピンク(ロゼ)のワインが、陽光降り注ぐリゾート地にピッタリ良く合うのです。

ロゼワインが70%、赤ワインが25%、白ワインが5%。南部(コートダジュールの海岸線に沿ってマルセイユからニースに至る海岸線地域)と、北部(エクスアンプロヴァンスからトゥーロン、ドラギニャンまでと、内陸部のモール山脈まで)に広がるとても広い地域で造られています。最も特徴を表しているのがロゼワインで、プロヴァンスと言ったら「辛口ロゼワイン」、と言っても過言ではありません。ほぼ辛口ワインです。

フランスだけどイタリア系のブドウ品種

《ロゼワイン》フレッシュ&フルーティ、なめらかで芳醇なコク、ミネラル感のある丸みのある果実味。ブドウ品種は「グルナッシュ」「クレレット」「ロール」など。

《白ワイン》フレッシュで爽やかさを感じる果実味きめ細かく優しいタンニン。ブドウ品種は「クレレット」「ロール」「ユニブラン」など。

《赤ワイン》フルーティーさの中に、力強い果実味。ブドウ品種は「カリニャン」「サンソー」「グルナッシュ」「ムールヴェードル」「シラー」など。

これら地中海性のブドウ品種から造られるワインがプロヴァンスの郷土料理にピッタリ合うのです。そしてその郷土料理は、私たち日本人の口にもとてもよく合うのです。後述「プロヴァンスの料理」参照ください。

プロヴァンスワインには9つのAOC(格付)があります

①カシ(CASSIS)

②バンドル(BANDOL)

③パレット(PALETTE)

④ベレ(BELLET)

⑤コートドプロヴァンス(COTES DE PROVENCE)

⑥コトーデクスアンプロヴァンス(COTEAUX D’AIX-EN-PROVENCE)

⑦レ・ボー・ド・プロヴァンス(COTEAUX DES BAUX-DE-PROVENCE)

⑧コトー・ヴァロア(COTEAUX VAROIS EN PROVENCE)

⑨コトー・ド・ピエールヴェール(COTEAUX DE PIERREVERT)

プロヴァンスの料理

①タプナード(Tapenade)

アンチョヴィ、黒オリーブ、ケッパーのペースト。プロヴァンス地方が発祥なんです。タプナードには黒オリーブを使用した黒のタプナードと、緑オリーブを使用した緑のタプナードの2種類があり、黒のタプナードの材料は、黒オリーブ、アンチョビ、オリーブオイル、にんにく、ケッパーのピクルスなどで、緑のタプナードの材料は、緑オリーブ、松の実、粉末アーモンド、にんにく、ケッパーのピクルスなどがあります。コートドプロヴァンス(COTES DE PROVENCE)等とよく合います。

②サラド・ニソワーズ(Salade Niçoise)

ニース風サラダです。ゆでたじゃがいもやさやいんげん・トマト・オリーブ・ゆで卵・アンチョビー・ツナなどを用い、フレンチドレッシングで和えて作るサラダです。ベレ(BELLET)と合います。

ラタトゥイユ(Ratatouille)

日本でもお馴染みの野菜の蒸し煮、ラタトゥイユです。玉ねぎ、ナス、ピーマン、ズッキーニといった夏野菜をにんにくとオリーブ油で炒め、トマトを加えて、ローリエ、オレガノ、バジル、タイムなどの香草とワインで煮て作る。 うまみを出すためにベーコンなどの肉類を入れたり、セロリ、唐辛子を用いる工夫がある。そのまま食べるか、パンと共に食べたり、パスタソースにすることもあります。コートドプロヴァンス(COTES DE PROVENCE)のロゼワインとよく合います。

④ブイヤベース(Boullabaisse)

ご存知、「ブイヤベース」とは、南フランスの漁師町の郷土料理。魚,エビ,カニ,貝などの魚介類を材料として,オリーブ油ニンニクサフランなどで味と香りを出して煮たボリュームのあるスープです。通常,あらかじめ切ったパンを入れた皿に盛り,魚料理を兼ねて供されます。カシ(CASSIS)が合いますが、すべてのプロヴァンスワインで合わせられます。

プロヴァンスのワインと料理のまとめです

プロヴァンスって何処?

コートダジュールがプロヴァンスの玄関

ニースがプロヴァンスの中心地

プロヴァンスのワインの特徴

有名なワインは辛口ロゼワイン

フレッシュでフルーティなピンクのワインが、陽光降り注ぐリゾート地にピッタリ良く合う

フランスだけどイタリア系のブドウ品種

9つのAOC(格付)がある

プロヴァンスの料理

①タプナード(Tapenade)

②サラド・ニソワーズ(Salade Niçoise)

ラタトゥイユ(Ratatouille)

④ブイヤベース(Boullabaisse)

コートダジュール、プロヴァンス、ニース、と聞くと、ヴァカンス・保養地のイメージがあまりにも強くて、ワインのイメージが薄いのですが、実は歴史もあり、フレッシュ&フルーティな辛口ロゼワイン。コストパフォーマンスも抜群であり、しっかりとした味わいは、郷土の飾らない料理にピッタリ。日本の食文化・魚介類にもとてもよく合うのです。特には、ブイヤベースで合わせてみてください。そして、機会があれば是非、行ってみてくださいね。

全国津々浦々 食べ歩く50代のグルメ男です。
ワインと温泉をこよなく愛しています。

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