2018/05/06

イタリアで出会ったお酒の数々。今回は、イタリア版ブランデーをご紹介いたします。イタリアでは、このお酒について、ラベルの表記にまで規定があるほど、浸透しているお酒があります。また、イタリアで飲むエスプレッソは格別!エスプレッソとブドウのハーモニーを、ぜひ楽しんでください。
sponsored link
グラッパの特徴
Our egocentric Christmas / Un ragazzo chiamato Bi
イタリアで、ブドウの蒸留酒といえばグラッパ。ブドウから作られる蒸留酒といえば、ブランデーが代表です。グラッパは、イタリア版のブランデーと呼ばれています。日本では、粕取りブランデーとも呼ばれています。グラッパは、主に食後酒として飲まれています。これは、アルコール度数が高いグラッパを飲むことで、胃液の分泌を促してくれる働きがあります。蒸留酒からわかるように、ぶどうの搾りかすから作られています。ぶどうの皮、種、実の残りや果軸、果汁や中にはワインの残り等も入っており、これらを蒸留させて作ります。瓶詰めにして、すぐに出荷する物は無色透明です。最近、木樽で熟成させることで、ブランデーに似た色合いのグラッパも増えてきています。
グラッパの歴史
グラッパは、10世紀以降に作られてたと言われているほど、古いお酒です。昔、ヨーロッパでは、ぶどうを原材料とするワインは上流階級が楽しむ贅沢品でした。グラッパに関する説は、諸説あります。一説として、ブドウ農園の人たちが、自分たちで栽培していたブドウの搾りかすを畑の肥料として使用し、この搾りかすを水に加えたものを飲んでいました。上流階級者である貴族が、ワインから蒸留酒を作るのを見て、農民たちが搾りかすから蒸留酒を作るようになったことが、グラッパの始まりと言われています。実際、15世紀にはイタリアからオランダに向けての輸出していた記録が残っており、とても歴史のあるお酒であることがわかります。
グラッパ、アルコール度数
グラッパは、アルコール度数平均40度ほどもある、強いお酒です。なかには、60度のグラッパもあるので、ご注意ください。
イタリアでは表記にも指定がある⁉︎
イタリアでは、グラッパと表記できるのは、搾りかすのみを蒸留した場合だけです。糖分を加え、再醗酵したものはアクアヴィーテ・ヴィニカ。アクアヴィーテ ディ ウヴァは、搾りかすにワインを加え、蒸留したものを指します。
グラッパの飲み方
グラッパは、ブドウのフルーティーな香りを楽しむために、ストレートで飲みます。
ストレートも美味しいですが、他にもオススメしたい飲み方があります‼︎それは、エスプレッソをいれる「グラッパ・コン・モスカ」。
コーヒーとの相性抜群!グラッパ・コン・モスカ!
作り方は、ショットグラスに入れたグラッパに、コーヒー豆を数粒浮かべ、そのコーヒ豆に火をつけるだけ!約20~30秒で火を消したら、グラッパ・コン・モスカの出来上がり!
他にも、オススメしたい飲み方
エスプレッソとグラッパに、砂糖小さじ1、2杯を入れたら、カフェ・コレット!
イタリアでは、エスプレッソに大量の砂糖を入れます。カフェコンレットと同じように、グラッパにエスプレッソと砂糖を使うのが、レゼンティン!でも、飲み方が全然違うんです。レゼンティンは、エスプレッソに大量の砂糖を入れ、軽く混ぜます。これを、一気に飲み、溶けきれずに残った砂糖が入っているカップに、グラッパを適量注いで、飲みます。エスプレッソの香りがついた砂糖とグラッパを一緒に飲むのが、レゼンティン!是非、蒸留酒とコーヒーのコラボを試してみてください!
まとめ
イタリア版のブランデーと呼ばれ流、グラッパをご紹介します。主に食後酒として飲まれるわけは、アルコール度数が高いグラッパを飲むことで、胃液の分泌を促してくれる働きがあります。蒸留酒からわかるように、ぶどうの搾りかすから作られています。グラッパは諸説ありますが、実際15世紀には輸出の記録が残っており、とても歴史のあるお酒であることがわかります。
イタリアで、グラッパと表記できるのは、搾りかすのみを蒸留した場合だけ!アルコール度数は約40!!ストレートも美味しいですが、他にも試してほしい飲み方があります!グラッパは、エスプレッソと混ぜて飲むのも美味!コーヒーとの相性も抜群なので、ぜひ試してみてください!