2018/05/06

ワインと聞くとなんだかかしこまってしまったり、複雑な知識が必要なのではと考える人も少なくないと思います。
私がワインバルで働いてる時もワインは好きなんだけど、よくわからないんだよねーとか
店員さんにオススメを聞いて、なんとなくおいしい感じがするかなと思いつつ飲んでるとか
ワインリストで選べなくて直感で決めるとか、値段で真ん中辺りするなどなど
おお、なんてもったいない!と思うのです。
おいしいワインに出会うのには専門的知識はいらないんです。
ワインのちょっとした知識とあなた自身のことを知るだけで
どんなお店でも堂々とワインをオーダーすることができるようになります。
それからワイン選びに失敗したなんてことはなくなりますよ。
というわけで今回はおいしいワインに出会うためのちょっとした法則を書いていきたいと思います。
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自分の「好き」は何かを見つけよう
おいしいワインと一口に言っても、それは人それぞれなんですよね。
渋くて重い赤ワインが好きな人、まろやかな口当たりのワインが好きな人もいます。
食の好みでもこれは言えますよね。
魚は生で食べるのが一番という人もいれば、焼くにしてもその焼き方、煮るにしてもその味付けという風に三者三様というのが味の好みだと思います。
そこでお店のオススメを飲んで、アレ?って思っても全く不思議なことではないんです。
まずは自分のワインの好みを知って、メニューから選べるようにしましょう。
イタリアンに言って自分の好きなフランスワインがないなんてこともあるかもしれません。
でも大丈夫。
ここで自分の好みが分かり、その伝え方が分かれば、店員さんがあなたの好みのワインを持ってきてくれるのですから。
ワイン選びの要は何か
さて自分の好みを見つけるために大事なことはなんでしょうか。
産地?ヴィンテージ?作り手さん?品種?
ワインのボトルには様々な情報がありますね。
ブドウの収穫年であるヴィンテージですが、最近では年によっての味のバラつきが少なく、技術の向上で安定した味を造ることが可能になってきています。
日ごろ飲むワインとしてはあまり気にしなくてもいいと思います。
それから造り手さんを押さえるのは上級者向けといえます。
宅飲みの際にネットで選んで購入する場合は見つけやすく、楽しみ方としてはありです。
ただ必ずしもお店にあるとも限らず、星の数ほどある中で店員さんに聞いても完ぺきに答えられる人はなかなかいないものです。
それと産地に関して。
私のお店に来る人でもスペインのカスティーリャのワインが好きという方もいらっしゃったのですが、
カスティーリャも広すぎて、ということがあります。
かといってカスティーリャ地方のどこどこの何々さんが造ったワインと言われても困ってしまう店員は私だけではないはず。
そこで店員に伝える一番わかりやすい言葉は品種なんですね。
産地に関しては気にしないようにと書きましたが、同じ品種でも国で値段や多少の味が変わってきたりもするので、国別で把握するくらいはいいと思います。
自分に合った品種を見つけよう
細かいことを抜きにして言うと、ブドウを放っておいても出来上がるのがワインです。
発酵、圧縮、果皮や種子の取り除き、上澄みを掬うなどワイン造りの中で、味の調節をするような工程はないんですね。
なので品種の味がほぼそのままワインの味になるわけです。
なので自分の好みの品種が分かれば、ワイン選びがグッと簡単になってきます。
南米のワインは安く、劣っているのではと言うお客さまもいたのですが、それは基本的に土地や人件費が安い為です。
コスパ重視の人には南米ワインなどニューワールドのワインはオススメです。
品種と言っても覚えるのは大変なのではと思うかもしれません。
赤ワインなら5種、白ワインは3種を抑えておけば、お店でのワイン選びや店員さんに好みを伝えるには十分な情報量です。
その品種というのが、赤は『カベルネ・ソーヴィニヨン』、『メルロー』、『シラー』、『ピノ・ノワール』、『テンプラニーリョ』です。
白は『シャルドネ』、『ソーヴィニヨン・ブラン』、『リースリング』になります。
これらは特徴が分かりやすく、例えそのお店にこの中の品種がなくとも、この品種が好きと伝えると店員がセレクトしてくれるわけです。
まとめ
ワインを選ぶときに大事なことは品種です。
最初はその他を無視しても問題ないくらいです。
コスパも重視するならば、ニューワールドのワインを選んでみましょう。
押さえておく品種は赤ワインは5種類、白ワインは3種類です。
自分の好みがわかったら、国別でワインを楽しんでみると、応用がききます。
ワイン初心者の人や、ワインに興味がある程度の方はここから入るとワインをもっと好きに、そして楽しく飲めるようになると思います。
そこから専門的な知識を深めてもいいでしょうし、自分の好きなワインを深掘りする楽しさに向かうのもいいですよね。
何より日々の中にワインを楽しむ時間が増えるといいなと思います。
